2014年02月06日

ウィルソン・コンバットのカスタム・コンセプト

ウィルソン・コンバットのカスタム・コンセプト


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ウィルソン・コンバットのカスタム・コンセプト
 銃は多くの点で車に似ている。私たちが同じモデルを所有したとしよう。しかし、あなたのそれと、私のそれは、それぞれのプライドにおいてそれぞれのポジションを占める重要なものとなる。それは「プライド・オブ・オーナーシップ」と呼ばれる。マジソン・アベニューの洒落た広告マンたちはこれをよく知っている。
 200ドルの万年筆と29セントのビック・ボールペンで字を書くのにも似ている。高価なデザイナー服と快適なリーバイスを比べてどうだろうか?これが何故、カスタマイズド・コンバット・ピストルが存在するか、という事なのだ。
 とはいえ、銃はリーバイスやビックとは多くの点で異なる。ベーシック1911をカスタム・コンバット・ピストルにアップグレードする上で確実で微妙な理由が存在するのだ。それは広告マンのいう「プライド・オブ・オーナーシップ」において、単なるハイパワー化のみならず、正確さの増大、ハンドリングの高速化、シュータビリティの増大、反動の抑制、そしてそれらのパフォーマンスに反映されるその他諸々だ。
 そして私が残念に思っているのはそれが特別なハナシではない、という事だ。もしあなたが射撃に真剣であるならば、だが。ハコ出し状態の銃たちが全く持って信頼できないシロモノである、という事は今日の悲しい事実だ。それらは本来あるべき姿では絶対にない。キャップのないビック・ボールペンを買うようなものであり、ジッパーのないリーバイスを買うようなものだ。それらはOKかもしれないが、かなり良い、という訳ではない。
 私たちは工場から出荷される新品のオートマティック・ピストルが期待される程のものでない事を支持する。そしてファクトリー側が、私たちシューターたちが銃の不調について述べようとしても聞く耳を持たない事の理由を、探求しようとはしない。悲しい事にそれらの銃の中にはハードボール(フルメタルジャケット弾丸)をフィードする信頼性さえないものもある。エキストラクターがフィットしていないのが原因と思われる。バレルに少しばかりのスローティングを施す事にチャンスがあると思われる。サイトに関しては取り付けられているほとんどのサイトは事実上ほとんど無意味である。それらは小さ過ぎて見づらいのである。もしあなたが小さな目標を横目でやぶにらみしても、ちらりと一瞥しても、それはポイント・オブ・エイムとして撃つには至らない。トリガーは''フライデー・アフタヌーン・スペシャル''(金のない若者が脅しに持ち歩く粗悪銃)にも似て、疲れた工員がミスマッチなパーツを組み付けたようでもある。その軋みを改善するのにひとすくいの砂が必要となる。
 ファクトリー・ガンの中には粗悪なものもある。が、誤解しないでほしい。ほとんどは今でもその対価に見合うものである。事実シンプルに造られている銃は1500ドル以上では売られていない。多くのガン・カンパニーがその扱う価格レベルに見合う仕事をしようと必死だ。そうはいっても、ニュー・ファクトリー・ガンはベーシックなコンバット仕様のピストルになるために持ち込まれる必要がある。しかし、それをあなたがマスター・ピストルスミスであるジョンQのもとに送りつける前に、あなたがファクトリーの保証を無駄にしようとしている事を思い出してほしい。私は保証についてはあまり気にしていない。尊敬できるピストルスミスのもとで、いい仕事をしてもらい、それが彼の名声につながるのだから。
 セミ・オート・ピストルのマガジンのいくつかは手を加えずに最低200発撃てるとしているが、私はむしろそうは思わない。まず最初に手を加えるべきだ。なぜ、ピストルスミスから戻ってきた時に必要になる手間を、最初の一発にかけないのか。たしかに、カスタム仕様のコンバット・ピストルは真剣勝負のレースに引っ張り出す前に、数周のナラシが必要なのである。そういうわけで、多くのピストルスミスはNIB(NewInBox)状態の銃を扱う事を好むのである。
 ここにウィルソン・ガン・ショップがある。我々がモデファイしたあと50発近く撃って全弾すばらしい銃がある。我々はこれを推薦状と共に顧客のもとに送り返す。試合においてもセルフ・ディフェンスにおいても信頼できるようになるまで、最低300から400発、撃ち込んでもらいたい、というものだ。あなたがオーダーしたコンバット仕様への変更がどういうものであるか、あなた自身が知る事が大変重要だ。あなたはその美学とそれに反映されるパフォーマンスを感じ取って感謝する事ができるだろう。それを明らかにしておくのはまた、あなたがお金を無駄に投げ捨てないために賢明な事かも知れない。なぜならある種類のコンバット仕様は価値がないばかりか危険ですらあるからだ。
 あなたがコンバット仕様への変更にくわしくなればなる程、これらの見栄えのよい、射撃に都合のよいものと、お金の無駄でしかないものの違いに感謝した方がよいだろう。そして何にもまして、ご近所さん。これが全てなのだから。BillWilson:TheCombatAutoより抜粋













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Posted by WERTY  at 06:50 │Comments(4)カスタム・ガン

この記事へのコメント
BillWilson:TheCombatAuto
この書籍の日本語訳は存在しているのでしょうか。できれば手に入るかどうか教えていただきたいのですが。
Posted by ミサイラー at 2017年04月09日 16:36
コメントありがとうございます。
ウィルソン・コンバット製品はTシャツといえども日本へ送られる事はありません。TheCombatAutoを一部とはいえ、このブログでご紹介出来たのは当方がウィルソンのサイトにメール登録していたから原文が入手出来た事によるものです。おそらく日本語版は存在しないと思われます。
WSCブログを今後ともよろしくお願いします。
Posted by WERTYWERTY at 2017年05月05日 13:26
ご返答ありがとうございます。

今後ともウィルソンコンバットを含めたトップグレードカスタムの特集を組んでいただけると幸いです。

ありがとうございました。
Posted by ミサイラー at 2017年05月25日 17:34
ミサイラーさん、ありがとうございます。コンバットシューティングその他テーマを扱って来ましたが、やはりウィルソンを含めカスタム1911の特集は外せませんね!がんばって更新して参りますので、今後ともよろしくお願いします。
Posted by WERTYWERTY at 2017年05月29日 16:57
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