2017年08月20日
銃規制派の動き
ブルームバーグ対NRA
前ニューヨーク市長ブルームバーグ氏は、銃規制派の旗頭だ。全米ライフル協会との関係性はどうなんだろう？トランプ大統領は強いアメリカを目指す上で、今年のNRA総会にも出席したくらいだから、必ずしも規制派とは考えにくいんだけど、ブルームバーグ氏は何をどう考えているんだろう。2014年の記事でちと古いけどブルームバーグの考えは判る面白い内容です。
ブルームバーグ対NRA
2014年7月15日 by Chuck Conconi(The Hill紙)
シカゴの7月第4週の週末84時間で、82人の人々が銃暴力の犠牲となった。これは1時間に1人の計算だ。このうち16人は命に関わる被害を受けた。この驚くべき統計を見て分かるように、いかなる銃規制の法律も、特にこの大統領選挙イヤーには考慮されないだろうし通過もしそうにない。何らインパクトのある話は無いように見える。しかしながら、前ニューヨーク市長マイケルブルームバーグ氏には計画がある。政治的立候補者に対して銃規制関連の事項についてオープンに立ち向かわせると言う考えだ。
彼は5,000万ドルもの私財をなげうって、立法関係者に、より厳しい銃規制法案を紹介し通過させるよう圧力をかけるための全米的な草の根運動の団体を立ち上げた。NRAの政治関係者の言葉を借りるならば、今年の立候補者の全てがそのターゲットだ。そして彼らの誰しもが銃規制派のポジションから隠れることが難しくなる。
ブルームバーグの提案は今年1年を通して議会立候補者に対して楽な1年を過ごさせたかもしれない。ブルームバーグの金が、2014年の選挙において、連邦政府の立候補者全てを調査することに使われたことを学ぶ期間となったからだ。10の編成からなる質問用紙が彼らを、銃購入の履歴、銃所持での移動に関するより厳しい法案について、あるいは装弾数の多いマガジンの違法化について、バックグラウンドチェックを行うといったようなことだ。
これは政治家たちを震え上がらせることになった。なぜなら彼らは銃規制法案の積極的で、効果的な対立を破壊することによってその政治的なキャリアを積み上げてきたように見えるからだ。協議会のメンバーがぎこちなく狩猟服に身を包み、新しいショットガンを構えて、彼らこそ野山で小さな動物を追いかけ回すのを愛して止まない、家庭的な男であることを証明するために、写真のポーズをとっているのを見ると哀れに思えてくるのだ。彼らはしばしば仮装パーティーに参加しているのだ、というふうに見えることがある。しかしもしブルームバーグの大金が功を奏すれば、そしてもし彼がこの事項に関してさらに金をつぎ込むことを約束すれば、それは初めての銃規制法案に関する政治立候補者に対する圧力の記録となる。
NRAが長年にわたってうまく成し遂げてきたことと言うのは、彼らのメンバーシップにどの候補者を支持するべきか知らせるシステムを作り出したことだった。これは効果的なシステムだった。なぜなら、銃規制派の支持者の人々は、NRAの5百万人の一枚岩の前に、譲歩するしかなかったからだ。NRAは政治キャンペーンに年間2,000万ドルもの金をつぎ込んでいた。これはまた、臆病でおっかなびっくりの他のグループからの多くの協議会メンバーを集めるのにも役立っていた。ブルームバーグは掛け金を倍の2,000万ドルにあげた。彼は2014年の選挙により大きなインパクトを持ち、この11月の選挙に関してのNRAの影響競争に効果的なバランスを確立することを決心した。
コネチカット州のニュータウンを目覚めさせるのにはブルームバーグは不成功に終わった。彼がグループを立ち上げたとき、学校での乱射事件が起こった。不幸な銃に対抗しようとする市長は、バックグラウンドチェックに関する法案をより広げようとした。上院議員はバックグラウンドチェックを推進する法案を拒否した。そしてそれが復活する望みはほとんど絶たれた。この動きは、銃の購入にバックグラウンドチェックを支持するアメリカ人の大きな流れを無視したものだった。キニピアック大学は6月の24日から30日までの調査で、共和党の86%及び民主党の98%がバックグラウンドチェックに賛成だと結論づけた。この同じ期間に、回答者の50%がより厳しい銃規制の支持者であり、一方反対派は47%であった。
この後の数字が示すように曖昧な事に、NRAがいつものように行っている、ぬるま湯の、組織化されていない銃規制派に対しての強力なキャンペーンを全て指摘しているわけではなかった。それは、より良い組み合わせでの力のさらなるぶつかり合いを約束するものだった。責任ある銃規制派とNRAの規制反対派の数の勝負だ。NRAは国の立法関連者がこの問題に腹のそこから立ち向かうだけの意気込みに欠如していることを見抜いていた。
次のような例からもこの事は明らかかもしれない。NBCニュースの「モーニング・ジョー」を担当している前下院議員ジョー・スカボローは、ニュージャージー政府のクリスクリスティーを批判した。クリスティーはスカボロが強く支持している人物で、春の上にも頻繁にゲストとして招かれていた。クリスティーは2016年の選挙で共和党から大統領を出そうとする野望を持った男だが、マガジンの容量を15から10へと制限する方向へ賛成した。オンエアーでの彼への批判は、スカボロはクリスティーの拒否権に関する複雑な理由に言及しすぎる、と言うものだった。「私がかつて聞いたことがある中で、最も馬鹿げた議論だ。」
シカゴのニュータウンで起こった事は、法がない、と言う事はアメリカ人すべてのコミュニティーを脅やかしかねない、という危険が成長していることを示すものだった。いかなるコミュニティーもその手の銃暴力に耐えてやっていけるものではない。しかし明確な銃規制法令なしには何も変わらないのだ。そして多分、ブルームバーグが政治立候補者たちを上手くまとめて、銃規制の問題から目を背けるわけにはいかない、という事を確認させそして、彼らは銃暴力について真剣に考えている選挙民に応えるべきだ、と知らせる事が出来れば、いつの日か、理性的な銃コントロール法令が通過する事は可能かも知れない。
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