2018年01月13日
M1911 Wikipedia
M1911ピストル (英語版Wikipediaより)
M1911は、シングルアクション、セミオートマチック、弾倉装填式の、45ACP弾を用いるチャンバーを持つ反動利用式のピストルである。1911年から1986年まで、合衆国軍の標準サイドアームとして採用されていた。第一次世界対戦、第二次世界大戦、朝鮮戦争、そしてベトナム戦争などで広く用いられた。この拳銃の1940年時点での正式名称は、M1911・45口径オートマチックピストルであった。これは1924年に改良されたM1911A1・45口径オートマチックピストルの事を指す。この呼び名はベトナム戦争期に、M1911A1・45オート・ピストルと変わった。
米国はその使用期間中に、270万丁ものM1911及びM1911A1ピストルを調達した。1986年10月に米軍標準サイドアームはM1911から9mmベレッタM9へと取って代わられる事となった。しかし、利用者に人気があるため、完全に消え去った訳ではない。M1911から派生した現代的なバリエーションが、米陸軍特殊部隊や、米海軍及び米海兵隊で用いられている。
設計はジョン・ブローニングによるもので、彼の設計したショートリコイル原理を基本に用いたものの中でもM1911は最も良く知られたものである。この拳銃は広くコピーされ、このオペレーティングシステムは20世紀の、更には現代のセンターファイア式のピストルにおいて抜群のものとなった。USPSA、IDPA、インターナショナルプラクティカルシューティングコンフェデレーション、及びブルズアイシューティングなどの競技イベントにおいて市民シューターに親しまれている。コンパクトタイプの派生モデルは市民のコンシールドキャリー用に米国内では人気がある。信頼性の高いデザインとスリムな幅、45ACPカートリッジのストッピングパワーのためである。
制式採用の歴史
トライアルにおける成功を収めながら、コルト社製のピストルは米陸軍に正式に受け入れられた。1911年3月29日の事である。当時はモデル・オブ・1911と呼ばれていた。これが後の1917年にモデル1911へ変わり、さらに1920年代中頃にはM1911へと変わった。市民射撃名人のディレクターはNRAメンバーへ向けてのM1911ピストルの製造を1912年8月に開始した。およそ100丁ほどの、シリアルナンバーの下に"N.R.A."とスタンプされたピストルが、スプリングフィールドアーモリー及びコルトによって製造された。M1911は1913年に米海軍及び海兵隊に正式に採用された。
第1次世界大戦
1917年の初めまでに、延べ68,533丁のM1911ピストルが、コルト・ファイアアームズ社と米政府のスプリングフィールドアーモリー社によって米軍に納入された。とは言え、拡大するアメリカ軍の需要と第一次世界大戦での名声は、コルトやスプリングフィールドアーモリーの他に製造会社を必要とする結果となった。レミントンUMC、ケベックのノースアメリカンアームズなどである。他のいくつかの製造会社はM1911を製造する契約を結ぶことに成功した。ナショナルキャッシュレジスターカンパニー、サベージアームカンパニー、モントリオールのキャロンブラザース、バローアディングマシン社、ウィンチェスターリピーティングアームズ社、ランストンモノタイプ社、しかしながら休戦の調印によって、ろくにピストルを生産しないまま契約は反古になってしまった結果となった。
大戦間の変化
第一次世界大戦の地上戦での経験はいくつかの小さな外部変化をもたらすものとなった。これは1924年に完成した。新しいバージョンは改良型として受け入れられ、M1911A1と呼ばれた。1926年にM1911A1は700,000番台以上かつM1911と呼ばれるものより小さなシリアルナンバーを付けられるべきだ、との条文が加えられた。M1911A1はオリジナルのものに比べてトリガーが短く、トリガー後部のフレームがカットアウトされている。メインスプリングハウジングがアーチ状になり、グリップセフティのスパーが長くなった(これはハンマーバイトを避けるためである)。フロントサイトはよりワイドになり、ハンマーのスパーは短くなった。グリップのチェッカリングは簡素化され(ダブルダイヤモンドを採用)、これらの変化は、手の小さい人にも簡単な射撃を行えるようにすることを狙ったものである。このデザインに親しみのない人たちの多くが、時としてこの2つのバージョンの違いをちょっと見ただけでは述べることができない。内部的には特に大きな違いは無い。そしてM1911とM1911A1ではパーツ互換性がある。
(次回に続く)
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