2015年01月16日

1911のいきさつ その1

1911のいきさつ その1


コルト・ガバメント1911が設計されてからおよそ100年。その生い立ちから今日までのいきさつを書き綴ったレポート。今週から三回にわたってお送りします。



1911ピストルの歴史 その1

ジョン・M・ブローニングの古典的設計、その歴史に関する詳細な観察
ジョン・ブローニングの比類なき1911ピストルに対する、この特別なヒストリカル・トリビュートはブローニングの従業員であったスコット・エンゲンによって書かれた。スコットは彼自身ピストル競技シューターであり、“かつて知られた世界で最も偉大なファイア・アーム・インベンター”の終生の崇拝者でもある。

1911モデル45口径オートマチック・ピストル。つまり、世界で最もリスペクトされているハンドガン、常に多くの権威から、最高のサービス・ピストル・デザインと指定されてきた1911ピストルの歴史。ブローニング1911はそのもう一つの革命的銃であった。常に、最高に偉大な銃設計者であり、今日のブローニング・アームズ・カンパニーの設立者、ジョン・モーぜズ・ブローニングによるものだったのである。

この偉大な遺産は今日、ニュー・ブローニング1911-22ピストルに反映されている。オリジナルの1911ピストルに遅れること100年。ブローニング1911-22は誇り高いUSAメイドだ。ユタ州オグデンの僅か数マイル南に位置する第一級の工場で生産されている。これはジョン・M・ブローニングが住んだ街であり、彼の天才がそのすべての偉大な銃器発明を開始した場所でもある。

しばらくの間、オリジナルのモデル1911 .45オートマチックの豊かな歴史を探検しよう。そして世界で最も偉大なハンドガンがいかにしてなったかを発見しよう。

1911についてのいかなる完璧なヒストリーも、この時点あるいはこの伝説的な年より少し前の時点から語られ始めるべきである。これは地球の反対側のフィリピンでの出来事である。つまり、この熱帯の島において、アメリカ軍兵士と海兵隊たちは地域の狂信的反乱者との戦闘になりつつあった。そして、効果的で大口径のディフェンシブ・ピストルの緊急な必要性を苦い経験から悟らされる事となった。

1898年2月。ハバナ港での戦艦メイン号の沈没という目覚めによって、合衆国はスペインとの戦争を開始した。キューバの侵略に加えて、アメリカ海軍はスペイン艦隊と交戦し、大勝し、1898年3月マニラ湾においてこれを打ち破った。これは海軍の歴史に残る圧倒的な勝利であった。アメリカ陸軍はスペイン植民地政府を撃破し島を占領すべく、海岸線へと向かった。

以前からスペイン人に対する武装抵抗を見せていた南部諸島のモロ族はゲリラ戦法を用いて15年にもわたってアメリカ軍とも交戦した。戦闘の多くは近接戦であり、そこではモロ族の長刃のクリス・ナイフが最終兵器として用いられた。

その当時、アメリカ軍兵士たちは30口径のクラッグあるいは、スプリングフィールド・ボルトアクション・ライフル、そして38口径のダブルアクション・リボルバーで武装していた。30口径ライフルが攻撃者をストップさせるのに効果的である事を証明する一方で、合衆国兵士のハンドガンはがっかりするほどストッピング・パワーに欠けている事を露呈した。モロ族戦士は様々なピストル弾を受け止め、アメリカ軍兵士に襲いかかった、という多数のレポートが寄せられた。この状況にアメリカ軍兵士のモラルは明白に悪化した。

早急なコンバット・ピストルへの要求が高まり、45口径の1873モデル・コルト・リボルバーの古いストックがインディアン戦争の時代から呼び戻され、実戦に採用された。攻撃者を一発で仕留めるストッピング・パワーに関してよい成績を早くから示していたのである。

モロ族との戦場での経験は、有名な1904年のトンプソン・レガード・テストを行う結果となった。このテストにおいて当時のあらゆるミリタリー・カートリッジが、その貫通力、ストッピング・パワー、エネルギー伝達などについて、生きている、あるいは死後の牛をターゲットに用いてテストされた。現代の基準からすれば多少主観的ながら、このテストは以下のような公式見解をもって締めくくられた。「弾丸については近距離において、ミリタリー・ピストルまたはリボルバーとして十分なショック効果とストッピング効果をもつものとして、その口径は45口径以上のものとする。」

この時期までに、2つの新しい軍用技術が発達してきていた。無煙火薬と自動装填式ピストルだ。1906年にアメリカ軍は、法令局のウィリアム・クロッティアー将軍の指揮のもと、45オートマチック・コルト・ピストル(45ACP)なる新しくデザインされたカートリッジにマッチする幾つかのピストル・デザインの評価を始めた。このミリタリー・テストはその後数年にわたって続けられ、一丁のコルト・ピストルが明らかに好ましいものとして表面に現れだした。
次回へ続く。










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Posted by WERTY  at 05:09 │Comments(0)トリビア

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