2015年05月18日

AR15の銃身長によるパフォーマンス

AR15の銃身長によるパフォーマンス



我々は7.5から16インチの銃身長の違うカービンをテストした。これらの銃はカリフォルニア州モーガンヒルの、フランクリンアーモリーの提供によるものだ。一番左にある7.5インチアッパーは軽量で格段に取り回しやすいものであった。法執行官がなぜより短いAR15のアッパーを持ちたがるかについては、多くの理由がある。より短い銃身はカービンをピストルサイズにするが、そのパフォーマンスはピストルをはるかに凌ぐ、というのも、その理由の一つだ。

銃身長議論
2015年4月16日

あなたのAR15スタイルカービンを、より長いバレルに交換することで、何か有利になることがあるだろうか?この論文では、我々はバレルレンクスと、そのパフォーマンスを比較するシンプルなテストをセットアップした。我々は、デザインが同じアッパーの、口径が同じで、幾つかの異なる長さのバレルを発射した。法執行官用のカービンはビッグスカイラック(パトカーに銃を搭載するのに用いるロック付きのマウント)に搭載された。キチンと配備されたそれは、ハンドガンを上回る火力を持つ、長物なのである。不用意に用いられることがあれば、最強で最悪の道具になってしまうだろう。

ハンドガンのレンジと、カービンの適応距離には、多くのものがある。例えば、ハンドガンは近接距離において力を発揮する道具であるが、多くのオフィサーはカービンを使ってそれより僅かに長い距離で、より速い正確な射撃を行う。カービンは幾つかの観点でオフィサーの自由度を制限する。例えば手錠をかける時など。しかし、訓練と装備の仕方を考慮することにより、これらの問題の多くを克服することができる。ハンドガンに比べ、カービンはより危険性の高い操縦性に関連している。正確で効果的な射撃と、操縦性の交換が、最近の課題といえる。それはつまり、我々がバレルを2、3インチ短くカットしても、そのカービンは効果的か?ということである。

最初の質問をみてみよう
カービンを数インチ短くする。22インチから16インチにするだけで、操縦性は劇的に向上する。調査によれば、長い銃の銃口が肩に近い程、”感じる”ことが容易になる。オフィサーは浅い角度に銃口を構えることで、ターゲットに対してより素早いアプローチを取ることができる。

私はサポートハンドをマグウェルに添える形でAR15を撃って育った。最近、フォワードグリップに手を添えたスライシングがより精密なのを発見した。それは、銃口位置の感覚をより良くできるからである。バレルが短い程、感覚は良くなる。私はそれを体得する必要がある。バランス良くセットされたスリングに吊るしたカービンを使ってだ。

パトカーの中のラックにセットされたより短い銃身はハイリスクトラフィックストップを向上させた。この場合のショートバレルは自動車の一部と考えられる。自動車にカービンを搭載することは増えてきており、率直に言えば一般的になっている。

最後に、もし私が公的機関の車に乗る必要があるならば、ベストツールはショートバレルのカービンだ。これらのテストは最終的なものではないが、幾つかの研究ではショートバレルのカービンとシートベルトリマインダーは同様に安全性の向上に役立つとされている。


より短い銃身の欠点とは何か?
はじめに、カートリッジというものは弾丸を発射するまで燃え続ける推進燃料として設計されているので、短い銃身というのはカートリッジの最高のポテンシャルに影響するかもしれない。カービンはガスによるボルトサイクルに頼っているため、短いアクションは長いアクションに比べ信頼性に欠けるかもしれない。ピストン主義者はこう言うかもしれない”ピストンを使え、問題は解決する”。実際、ショートバレルは信頼性の欠ける、という小さな証拠もある。

次に、速度を考慮する
我々の用いた短いバレルと長いバレルの違いは大きなものだった。
バレル長/平均速度
7.5インチ2,630fps
11インチ3,278fps
14インチ3,296fps
16インチ3,450fps
予測するならば、より長い銃身はより速い弾丸を送り、その他はみな同じである、と考えられる。実際、16インチバレルは銃口での速度の割に平均速度が速かった。55グレインJMP弾薬での話である。私はこれを何度か繰り返した。私のオハラモデル35Pを正しく計測しておきたかったのである。

AR15の銃身長によるパフォーマンス



興味深いのはゼラチンの中での弾丸の動き
再び我々は、弾道学用のゼラチンを用いる。これは計測機器の調整と取り扱いに大きな時間的セーブをしてくれる。

16インチバレルの銃からの発射体は、貫通後5インチの辺りで、バラバラに砕け散った。傷の深さは9.5インチに達したが、ジャケットの多くは6.5インチの辺りで止まっていた。

14インチバレルの銃からの発射体は、しばしば16インチの長さのブロックを貫通した。11インチ辺りにジャケットを残していた。
11インチバレルの銃からの発射体が最も無傷だった。その85パーセントが平均11.75インチの所でマッシュルーム状にめくれて止まっていた。

7.5インチバレルの銃から発射された発射体は、異常にカーブしていた。12インチで止まっていた。これは弾丸の停止位置での重量の減りが最も少ないものだった。ジャケットが少し散らばっていた。

さて、これらのテストが最初に示唆するのは、AR15のカートリッジにはスイートスポットが有るのではないか、と言う事だ。それはそれぞれのアプリケーションによって変化するようだ。もし、私が推測するならば、この弾丸の重さつまり52グレインでは、3,200から3,300fpsの間のどこかであろう。それは11インチ位のバレル長で、ベストに働くようだ。
これらのテストは公的機関によって正確に再試されるべきだ。公的機関のそれぞれのカービンによってである。

これらのテストが示唆する第二のことは、私が常に言い続けてきたことに近いものだ。つまり、AR15は最も安全なローエンフォースメントツールだ、と言うことだ。コンビネーションが同様のものを持っていれば、だが。つまり、貫通し過ぎることがない。ターゲットとして狙っていない何かを撃ってしまう、ということがない。

私は短い銃身がより優れている、とは結論できない。私が結論できるのは、バレル長とカートリッジのコンビネーションがあって、それぞれの道具に見合ったものを見極めることが、すべての公的機関にとって有効だと言うことだ。

ここに一つの予測をしておく。弾薬製造会社は今後、ショートレンジでのパフォーマンスに優れた、燃焼率の速い火薬を使ったショートバレル専用のカートリッジを作る方向を目指すだろう。

LawEnforcementTechnologyより

WSCのターゲットペーパーは下のヤフオクバナーをクリックしてください。










コンバット・シューティング練習用大判マンターゲットあります。よろしければご覧ください



+ + + この商品説明は オークションプレートメーカー2 で作成しました  + + +
No.103.004.004








同じカテゴリー(ガンハンドリング)の記事画像
ライブファイア・ドリルその2
ライブファイア・ドリルその1
Gun Jutsuとは?
グロック・レッグ
45口径という船から降りる
ブレーキクリーナーを銃に使用
同じカテゴリー(ガンハンドリング)の記事
 ライブファイア・ドリルその2 (2019-10-26 14:55)
 ライブファイア・ドリルその1 (2019-10-25 01:59)
 Gun Jutsuとは? (2019-10-24 16:52)
 グロック・レッグ (2019-10-16 11:56)
 45口径という船から降りる (2019-05-14 13:01)
 ブレーキクリーナーを銃に使用 (2019-02-27 13:07)

Posted by WERTY  at 00:00 │Comments(0)ガンハンドリング

<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。