2017年05月25日
深夜の給油
深夜の給油・アンナのストーリー
深夜だというのに私は翌朝の仕事になだれ込むために、ガソリンを求めて角の店に車を走らせた。私が立って給油していると、若いラテン系の男(おそらくハタチそこそこ)が、近所のタイヤショップ(もう閉まっていた)から出てきてこちらに歩いて来るのが見えた。これが多分夜の10時30分か、そのくらいだったと思う。
私は彼が店に入るんだろうと思って気にもしなかった。ところが彼は私の車の向こう側に立ち止まって、しばらく呆然と私を見つめた。彼は何かうつろな、トロンとした目をしていた。ラリっているのか、酔っているのか、疲れているのか、分からなかった。私は彼の目を真っ直ぐ見て、あからさまな「ナニ？」というカオをしてみせた。すると彼は、急いで通りを登っていかなくてはならない、彼の友達か誰かが死んだ、とか何とか言った。彼はモゴモゴとくちごもっていた。私は彼に、悪いけど今日はムリね、と言った。すると彼は私の車の助手席のドアノブを掴んで乗り込もうとした。幸いドアはロックされていた。私の習慣だった。私は車のすぐ側に立っていたけれども、ポーチはシートの上だった。
彼は再び何ごとかモゴモゴ言いながら動きだした。私は彼を乗せてやるつもりはないにもかかわらずだ。彼は私のジープのフロントに回り込み私を車と給油ポンプの間に追い詰める様な形になった。後ろにはホースがある。私は店の中をチラリと見た。私達は店員からは死角になっている。私の見える所には誰も居ない。彼が言った。「車に乗せて欲しいだけなんだよ！そんなに遠くないさ、妙な話にしないでくれ！」
これが私に起こった事だ。彼はあまりに近寄り過ぎていて、快適ではなかった。それで私は平然と落ち着いて、ブラウスのスソをまくり、お尻のベルトの内側のピストルをグイと押し込んだ。「へえ、あんた妙な話にしたいの？」と言った。どう言う考えでそんな事を言ったのか分からない！LOL とにかく彼にポイントは通じたらしい。「ネエちゃん、ちょっとお話しただけだよ、それじゃおやすみ。」そう言って足早に去っていった。
その後私は車に乗り、スタートした。男の姿はどこにも見当たらなかった。ご近所の間を通り抜けて、長くて曲がりくねった道を家に向かった。だいたいそんな所かな、2週間前にホルスターが届いていなければ、多分私は銃をポーチかコンソールにおいていただろうと思う。身に付けていなかっただろう。私はいつもグロック17をキャリーしている。しかしその日は仕事で薄いブラウスとペンシルスカートをはいていたので、そのオプションではなかった。この出来事は全部で30秒くらいかな、言うまでもなくこの後2、3分私の手は少し震えていた!
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テキトーな紙に丸描いてみたり、段ボールとか。それもいいけど、やっぱ印刷したターゲットは気分がいい。何よりキチンと結果が評価できるから励みになる。
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