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タクシーの謎

タクシー。夏の暑い日、ヒンヤリとクーラーの効いた車内で移動できる有難さ。熱射地獄の中を汗だくで走るのとは天国と地獄の差だ。ジトジトと雨の降る日にも有難い。特に大きな荷物のある時なぞは救いの神だ。出先で一人見知らぬ土地にある時も、親切に様々な情報を提供してくれる、有難い友人。
しかしながら、そのタクシーの行動には幾つかの謎がある。
なぜ、夜中素面で近くのコンビニにタバコを買いに行く私に気を留め、車を寄せてスローダウンするのか？残念ながら私は今タクシーを必要としていない。
まあいい、頭にくるのは酔っ払って手を挙げている私を無視するタクシーが余りに多い事だ。車内でゲロ吐きゃしないよ、なんで乗せない？
タクシーってヤツは乗る気がない人間にスリ寄り、乗りたい人間に冷たくする傾向があるようだ。なんか恋愛に似てるな。
一番不思議なのは、目抜きの大通りの中央分離帯に沿って快走する空車。あれじゃ商売にならんだろう⁈ 雨の日にも暑い日にも寒い日にも同じ思いをした。十分な売り上げがあったので遊んでいるのだろうか？ こっちはなかなか空車がつかまらず、時間も差し迫っていてイライラしている時に、中央分離帯沿いにスーっと通り過ぎられるとかなり悔しい気分になる。やめていただきたい。










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