2016年04月07日
博多の屋台はいつから観光名物になったか

博多の屋台はいつから観光名物になったか
夜の福岡を歩くとそこここに屋台が出ている。以前は古汚く汚れたのれんに破れた赤提灯というスタイルが定番だったが、この頃はこざっぱりした屋台も多い。仕事帰りのサラリーマンや若いOLなどで賑わっているようだ。
最近目につくのは、のれんにJALPACKとかANAとかの標示が掲げらている点で、ガイド本にもあちらの名物親父の屋台や、こちらの有名屋台など盛りだくさんに紹介されている。おかげで屋台によっては二時間待ちの行列が当たり前になっている所もあるようで驚いてしまう。そもそも屋台なんて気楽にフラッと立ち寄れるのが良いのであってわざわざ並んでまで、とも思う。客の飲み残したスープを側溝に捨てるため、特に暑くなってくると、朝になれば街の道路アスファルトはなんとも言えないトンコツ臭が漂い、これが福岡の夏を実感させる。スープは残さず飲み干す、そんな不文律に縛られて50年、最近はスープを残す様になってしまった。ここ十数年のラーメンブームにも後押しされて、かなりの旅行者が屋台での福岡の夜を楽しんでいるようだ。
いつから博多の屋台は観光名物になったのだろう。私が子供の頃、屋台といえば呑んだくれのオッチャン達がケンカ腰で騒ぎまくったりしていて、危なくてちょっと近寄れる所じゃなかった。若い女性が立ち寄るなんてとんでもない!
一度だけ、子供の自分を父が屋台に連れて行った事があった。薄暗い裸電球の中でモソモソと食べるラーメンはある種独特の雰囲気があり、どこか不気味なまでに特別なものだった。その時の紅生姜の赤い色が忘れられない。私は戦争が終わって二十年経って生まれた人間なので古い話はわからない。が、福岡の港が大陸からの帰国者を多く迎え入れてきた事が関係しているようだ。
現在、市では屋台を許可制にし、様々なルールを設ける事によってマナーアップを図り、観光名物としてアッピールするつもりのようだ。設営は17時以降、営業は18時以降。設営場所もそれぞれ割り当てがあり、電気や水道も供給されるようになった。清潔な水、冷蔵庫で管理された食材、明るい照明。かつてのように、昼下がりにすでに設営のすんだ屋台でサボりのサラリーマンがちょいと一杯、という風景はもう見られなくなってしまった。
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